清松みゆき 他「許されし偽り ソードワールド短編集」 (富士見ファンタジア文庫)

2001年刊行。”異種族”をテーマにした作品四編を収録。
 北沢慶「許されし偽り」 ファリスの神官といっても誰にも信じてもらえない風貌の主人公。インプをお供に連れてたりとかの変則的な設定にへえと思う部分はあるが、イメージを崩しすぎな気がしなくもないなあ。
 高井信「狙われた相続人」 おー、デュダ*1だー。安楽椅子探偵ものとしてキラリと光る逆転の妙。
 小川楽喜「日だまりの絵画」 絵描きと魔術師(博物館勤務)モデルをやることになった二人の女性をめぐる物語。今作のベストはこれ。しっとりした”いい話”でした。でも、寝取られラスト orz
 清松みゆき「赤い鎧III 不自然な死」 ミステリ仕立ての連作シリーズ。1と2は十数年前に読んでいるはずだけど、赤い鎧が何者だったのかまったく思い出せない。

*1:ドワーフでありながら賢者のスキルを持ち、名探偵を気取る変わり者。「ソードワールド」名物キャラの一人。「迷探偵デュダ」シリーズとして五冊ほど刊行された。