白瀬修 「おと×まほ 3」 (GA文庫)

文化祭、なぜか白姫彼方を賭けて喫茶店の売り上げ対決をすることになった1年B組。
不利な情勢を挽回するための切り札は……。
そんなお祭り騒ぎの中、彼方の前に現れた黒髪の少女は告げる。「さよなら」と…。
 「このライトノベルがすごい!」の男性キャラクター部門で白姫彼方に1位票を投じたワタクシがきましたよ。
かわいいは正義かわいい 男の子 は 超 正義!
 今回はもう表紙をめくった瞬間から”かなたん”萌えボルテージがぎゅんぎゅん上がりまくり。
3巻目にして早くもウェディングドレスを着させられてしまった彼方くんにときめくー。
その3ページ先に待っていた更なる衝撃。…さ、桜色のひと、あんた何やっとうとですかっ!?
 自らを変態だと言い切ってしまう明日野くんをはじめとして、《彼方さま親衛隊》の古伊万里さんや、
すっかり仲良しさんになった留真&依の魔法少女コンビから愛でられまくり遊ばれまくりな彼方くんが可愛くて仕方ない。
後半は街を覆った夜の世界とそれに関わる”いいんちょ”との対決に奔走することに。
コメディ部分は楽しいし、バトル系魔法少女ものとしても作を重ねるごとに魅力がましてきていて善き哉、善き哉。
そして、帰ってきた白姫此方の規格外っぷり(その魔力も行動も)に驚かされる。
まさか彼方のファーストキッスが此方に奪われることになろうとは…。サスガニ予想外デアリマシタ。
というわけで、とても楽しんで読ませてもらったのだけど、ただ一点、クライマックスで彼方くんのとった最終手段は如何なものかと作者に問いたい気分でいっぱい。
確かにあれはあれですっげーかわいかったんだけど(ヤスさんのイラスト最高!!)…でも、あの展開は無しだよーう。白姫彼方というキャラクタの存在意義を根底から揺るがす裏切りであると主張したい。
あやうく絶望しかけたワタクシなのでありました。


シリーズ感想:
1巻
2巻

おと×まほ 3 (GA文庫)

おと×まほ 3 (GA文庫)