スチュアート・ウッズ 「警察署長(上)」 (ハヤカワ文庫NV)

綿農家から警察署長へと転身したウィル・ヘンリー・リー。
就任早々に発生した殺人事件は未解決のまま彼の心に苦い記憶を残す。
その四年後、再び死体発見の報が届き…。
 アメリカ南部の田舎町デラノを舞台に物語は1919年の冬からはじまる。
町の初代・警察署長を務めることになったウィル・ヘンリーの苦労とともにデラノに生きる人々の様子が粛々と描かれていく。
平穏な町、素朴な人々、そこに陰を落とす人種差別という闇。
うーむ、実に味わい深い小説だなあ。この時点ですでに傑作だと納得のワタクシであります。
第一部のクライマックス、町に潜む殺人者に迫ったウィル・ヘンリーを襲う……嗚呼、まさかそんな終わり方を迎えてしまうなんて!!!
 そして、物語は二世代目に受け継がれ、上巻は第二部の前半で終了。はうあー。つ、続きをー。

警察署長〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

警察署長〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)