黒田研二 「ナナフシの恋 Mimetic Girl」 (講談社ノベルス)

メールによって呼び出された高校生──男女六人。
夏休みの直前に屋上から落ちた彼女は……自ら飛び降りたのか? あるいは?
 くろけん氏が久しぶりの講談社ノベルス登場ということで手にとってみた。
回想シーン等を除き、登場人物たちが集った教室から場面が動くことがなく、会話中心で話が進む。
作者の狙い通り舞台劇のようなミステリに仕上がっている一品。
事の真相や大オチには「えええー」と思う部分がなくもないんだけど、青春ミステリな空気はよく出ていたんじゃないかな。
これが演劇になったものを見てみたい気もする。

ナナフシの恋~Mimetic Girl~ (講談社ノベルス)

ナナフシの恋~Mimetic Girl~ (講談社ノベルス)