わかつきひかる 「AKUMAで少女 嵐を呼ぶ転校生」 (HJ文庫)

ふとした弾みでまたもや心が入れ替わってしまった遼とゆり絵。
そんな中、帰ってきた幼なじみ・勇作が遼(身体はゆり絵)に迫ってきて!?

TSラブコメのシリーズ二作目。
すわ倒錯的な三角関係構築か!?と思いきや、ゆり絵(身体は遼)の関心はデビルベアの失踪にいってしまい、勇作と遼(ゆり絵)の接近に動揺する役目がなぜか沙希(前作で遼(ゆり絵)の色香にやられた娘)にふられるという謎仕様。
ふはー、勇作にエロいことされて感じてしまう遼くん(ゆり絵)の「僕、男なのにぃぃぃ」が善き哉、善き哉。
ハンカチかみかみ嫉妬の炎を燃やす沙希もいい味出してる。
…しかし、何故ゆり絵(遼)がそこに絡まないんだろう。勇作に押し倒される遼(ゆり絵)を目撃するのが彼女ならもっと刺激的な展開が作れたんじゃなかろうか。
あと、モブキャラに頼りすぎな構成は明らかにマイナス*1なので、氏が今後もライトノベルを書いていくならそのへん克服すべき課題でしょうな。


シリーズ感想:「AKUMAで少女」

AKUMAで少女~嵐を呼ぶ転校生~ (HJ文庫)

AKUMAで少女~嵐を呼ぶ転校生~ (HJ文庫)




*1:可愛い可愛いと連呼する周囲の声でキャラクタの魅力を表現するのではなく、描写や行動・台詞そのもので読み手に伝えられるようにしないと。