上原りょう 「メイドで、義妹で、三姉妹!?」 (美少女文庫)

両親の再婚により義理の妹になった三人娘。メイド修行から帰ってきた彼女たちがお仕えするのは…。私たち、妹なのにメイドなんです。
 平凡な家庭に”おしかけメイド”がやってきた!? お嬢様が何故かメイドでご奉仕!? 実は金持ちの庶子だったのよ!? …的展開はもはや美少女文庫の定番ともいえるのだが、
男の子が元から良家のぼんぼんであるというのは意外に少ない。
お隣りさんで幼なじみで義理の妹でしかもメイド×3、なんて贅沢のキワミッ!
場面によってヒロインからの呼びかけが「ご主人様」から「お兄様」「お兄ちゃん」と変わることで彼女たちの感情の揺れや戸惑い、想いの丈が読み手にすんなり伝わるように書いているあたり、感心させられる。
この作者、作を重ねるごとに着実に上手くなってますな。
三人の中では、しっかりしているようで意外に甘えたがりな長女(メガネっ娘)も悪くないけど、本命の碧もなかなか。


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deltazuluさん
読ライトノベル録

メイドで、義妹で、三姉妹!? (美少女文庫)

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