みかづき紅月 「銀狼王女」 (美少女文庫)

十二月のとある夜、和樹は異形の影と戦う美少女と遭遇。《魔王女》と名乗る少女・亞里亞に”非常食”として囚われてしまい…。
 来年のライトノベル界隈では”みみとしっぽ”ブームがくるとか来ないとか囁かれておりますが、
機を見るに敏な美少女文庫人狼ヒロインを投入してきた模様。蘇る銀狼! ……。
恐るべき力を秘めた魔界のプリンセス。とはいっても、多少気位が高いくらいで、中身は普通に可愛らしいところのある女の子。
一緒に過ごして、触れ合うことで、少しずつ惹かれあっていく亞里亞と和樹の様子に心和む。
和樹のことを軽くあしらうような台詞や態度をとるくせしてホントの気持ちを隠せないふりふりしっぽ。
「わらわは……」な姫様口調も魅力を一層ひきたてる。愛らしいなあ、もう!
 亞里亞を狙う敵の姿があったり、学園ラブコメっぽいことをしてみたり、侍女のアザレも絡んできたりで面白く読めましたよ。
みかづき先生の作風は人外ヒロインに向いてるのかも。


感想リンク:
deltazuluさん
周成林さん
読ライトノベル録
青橋由高さん

銀狼王女―Werewolf Princess (美少女文庫)

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