古龍 「金鵬王朝 陸小鳳伝奇1」 (早稲田出版)

”四本眉の男”として名の通る侠客・陸小鳳(りくしょうおう)。
かつて東方の小国を治めていた金鵬王朝の生き残りであるという一族の依頼を受けることになったのだが…。
 金庸とともに武侠小説御三家に数えられる古龍を読んでみよう〜と手を出してみた。
ストイックで熱血な印象の強い「秘曲 笑傲江湖」を週刊少年ジャンプだとすれば「陸小鳳伝奇」は少年マガジンのイメージと言ったらわかりやすいか?
 孤高のアウトローといった趣の主人公・陸小鳳。その相棒にして盲目の美青年・花満楼(かまんろう)。
そんな二人と美女/美少女たちとのロマンスあり、陰謀あり、どんでん返しありなストーリー。
キャラクタは特徴的だし、いろんな要素が盛り沢山の展開はまあまあ面白い。
ただ、金庸作品と比べると、読んでるときのワクワク感とか手に汗握る活劇描写とか、そのへん物足りないなあというのが正直なところ。
続編三巻まで翻訳されてるんだけど、どうしよう。

金鵬王朝 陸小鳳伝奇シリーズ 1

金鵬王朝 陸小鳳伝奇シリーズ 1