雨木シュウスケ 「リグザリオ洗礼 レジェンド・オブ・レギオス」 (富士見書房 Style-F)

《オーロラ・フィールド》によって断絶した向こう側の世界──絶縁空間の探査計画からただ一人生還した男・アイレイン。
巡視官リグザリオに雇われ、人々に仇なす異民を追っていたアイレインだが…。
鋼殻のレギオス」シリーズの前世界譚となる作品。
 オーロラ粒子に絶縁空間、異界侵蝕、異民化… etc..。
うぅぅ、「レギオス」本編よりもはるかに濃い目な世界設定はワタクシ程度のSF脳ではきちんと理解できているかどうか…。
最大の敵であるところの”フェイスマン”が一体どんな存在でどういう理屈で動いていたのかもよくわからんしなあ。
主人公の醸し出す雰囲気と話の展開がハードボイルドであること、ヒロインの少女サヤとアイレインの絆、とりあえずこの二点を評価しておこう。
ちなみに「レギオス」本編は二冊まで読了しているものの、本作とのつながりがさっぱり見えなくて正直戸惑った。
「センチメンタル・ヴォイス」以降を読んでいれば何か出てくるのかしら。むむーん。