瀬川貴次 「旋風天戯 はかない想い」 (コバルト文庫)

道に迷い、やむなく立ち寄った山奥の集落で芦笙(ルーシェン)たちは双子の兄弟──仁(レン)と凱(カイ)に出逢い…。
中華風ファンタジーのシリーズ二冊目。
 仁の寂しげな面影に貴琅(グイラン)を重ねてみたり、逢いたい気持ちを募らせてみたり、芦笙すっかり恋する乙女になっちゃっております。
で、妖魅との対決の最中に、その貴琅と再会を果たすわけでありますがー。
ぐ、ぐふっ! ちょ、貴琅っ! アンタ、いくら神仙の力を危急に得るためとはいえ、芦笙になんてことをしやがってますかー!
…と、芦笙の反応に思わずテンションの上がってしまうアタクシがそこにいたw
 まあ、松樹(ソンジュ)や縁(ユアン)でも敵わないほどの相手だったんだから不可抗力だよね、ね、ねー。
自らの役目と優しさとの板ばさみで葛藤する仁の姿も印象に残る一冊。


シリーズ感想:「出逢ってはいけないふたり」

旋風天戯 〜はかない想い〜 (旋風天戯シリーズ) (コバルト文庫)

旋風天戯 〜はかない想い〜 (旋風天戯シリーズ) (コバルト文庫)