金庸 「秘曲 笑傲江湖 五 少林寺襲撃」 (徳間文庫)
任盈盈(じんえいえい)が囚われの身となっていることを知った令狐冲(れいこちゅう)。
奪還を企てる者たちと合流し、一路少林寺を目指すが…。
個対個の武芸ならば当代きっての使い手に勝るとも劣らぬ実力者となった令狐も、大勢の命をあずかる指揮官という立場にたたされると役立たずになってしまう罠。
名選手=名監督にあらずの理は武侠の世界にも通じるものなのだなあ。
ただ、その絶体絶命の危地から活路を切り開くのも令狐の力押しであるところがまた面白い。
少林寺の地下洞穴に配された百八体の鉄和尚! そういやジャッキー・チェンの「少林寺木人拳」なんて映画もありましたありました。
少林派に武当派に五嶽剣派……正派の各総帥連中が揃いも揃い、さらに任我行(じんがこう)まで登場し、令狐を巻き込んだ一対一の対決が熱い中盤。
恒山に舞台をうつしての後半。
いったいどこまで面白ければ気がすむんだー! …ハァハァハァ。
盈盈と令狐の再会のおかげで儀琳(ぎりん)さんがかわいそうなことになっているのがせつないのう。
あと、久しぶりに顔を見せた田伯光(でんはくこう)が不戒のオヤジにアレな目にあわされたしまって「田伯光×令狐冲」CP派としてはちょっと…w
さて、次回はいよいよ東方不敗との全面対決っ!?
感想:一巻、
二巻、
三巻、
四巻
- 作者: 金庸,岡崎由美,小島瑞紀
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (13件) を見る