おかゆまさき 「撲殺天使ドクロちゃん 10」 (電撃文庫)

新たに現れた二人の天使──ゼブルちゃんとダチュラちゃん。
《天使による神域戒厳会議》*1存続のため、ドクロちゃんが《パンドラの言葉》を継承しなくてはいけないと聞かされた桜くんは……。
 シリーズ巻数もついに二桁。記念すべき十冊目はなんと”大長編”ドクロちゃん 当然ザンスは良いヤツです! えぇぇぇぇぇぇー。
ゼブルちゃんとダチュラちゃんの露出はもはや「クイーンズブレイド」級。対戦ゲームブックでも作りやがれコノヤロウ。ダメージを受けたら衣装が破れるよ! 桜くんのね!
 ドクロちゃんと再び逢うために桜くんが頑張って、ゼブルちゃんの思惑が判明し……と大長編らしくいつになく物語性重視の今巻。といってもギャグはちゃんとあるので一安心。
ドクロちゃんに振り回され、いろんな騒動に巻き込まれまくり(撲殺されまくり)ながらも、そんな日々が桜くんにとってかけがえのないものになっていたのだなあ。いい話でした。
 これにてシリーズも一区切り。次は「ドクロちゃん」ではない作品でお会いしましょうとのこと。
そうか…。今まで楽しかったヨ。ありがとう撲殺天使! フォーエバエスカリボルグ!
 …でも、ボクは信じている。
ドクロちゃん」はきっといつか皆の前に帰ってくるのだと。
おかゆまさきは一生「ドクロちゃん」し続けるために一つのピリオドを打ったのだと。

撲殺天使ドクロちゃん〈10〉 (電撃文庫)

撲殺天使ドクロちゃん〈10〉 (電撃文庫)

*1:ルルティエ