うえお久光 「悪魔のミカタ666 2 スコルピオン・テイル」 (電撃文庫)

発情状態をもてあます堂島コウ。
イヴ候補の三人──真嶋綾・小鳥遊恕宇・舞原イハナの本気のアプローチがはじまる!?
 むむむ、400ページを越える厚さなのにエピソード的には”つなぎ”の巻でしかないのか。
各キャラの思惑やら話の前振りをじっくり描いていくのは悪いことではないんだけど、
「グレイテスト・オリオン」とか「ドッグデイズ」の頃と比べると疾走感に欠けるというか、エンジンかかるの遅すぎだよう。
…それにしても、小鳥遊の変わりよう。最初の頃の中性的で不敵なキャラだという印象がすっかり薄れてきて、悩める乙女/恋する乙女*1としての魅力全開。
俺、ポニーテール萌えなんだ……と思わず口走ってしまいそうになりましたヨ。
絵の藤田香氏もきっとウキウキしながら小鳥遊に可愛い格好させてるに違いありません! 綾サンの可愛らしさも堪能できてウハウハな冒頭マンガでありんす。
で、真嶋綾派のワタクシどもを襲う衝撃の展開……。あ、綾サンには”普通の娘”でいて欲しかったのに、のに。もうすっかり彼岸の側のお一人になられてしまいました。よよよー。

*1:好きなのは女の子だけどな!