支倉凍砂 「狼と香辛料 V」 (電撃文庫)
ホロの伝承を求めて訪れたレノスの町。
行商人や商会のただならぬ様子に好奇心をおさえられないロレンスにある儲け話が持ちかけられ…。
巻を重ねるごとに”行商人ファンタジー”としての魅力が衰退していったら(ラブロマンスのみになったりしたら)やだなあ…と4巻読書時にちらっと思ったりしたのだけど、今回はそちらをも満足させてくれる面白さ。
町が陥った苦境と各陣営の思惑・暗躍。ロレンスに声を掛けてくる商人エーブのあれやこれや。虚虚実実の駆け引きは読み応え十分。
そして、ロレンスとホロの関係に訪れた変化。うううん、くすぐったーい。
あと、出てくるシーンは僅かだし名前すら出てこないけど、”酒場の娘”さんにあやうく惚れそうになった。
市井の人々が実に生き生きとしているのがこの作品の大きな魅力の一つ。
シリーズ感想:
1巻、
2巻、
3巻、
4巻
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/08
- メディア: ペーパーバック
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