清野静 「時載りリンネ! 1 はじまりの本」 (角川スニーカー文庫)

活字を読むことが日々の糧であり、時間に干渉する力を秘める種族《時載り》。
人間界で生きる《時載り》の少女が偶然手にした一冊の本。ひと夏の出会いと冒険の物語。
 《時載り》なのに読書があまり好きではない元気いっぱいの少女・リンネとお隣りの久高少年。
真っ直ぐで気持ちの良いキャラクタとストーリーに心和む。
作風はジュブナイル寄りで、夏の読書感想文とかに向いてそうな一冊。
子供っぽさと成長途上の少女のコケティッシュな魅力が絶妙な配分をみせるリンネが可愛らしくてよござんすな。
読み始めはリンネと久高の関係がハルヒキョンのそれに近いこともあってか語り口が谷川流っぽいなーと思ったりしました。
イラストはいまひとつ。

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)

時載りリンネ!〈1〉はじまりの本 (角川スニーカー文庫)