川人忠明 「ダークエルフの口づけ III」 (富士見ファンタジア文庫)

敬愛する上司・ベラに対して生じつつある不審と迷いにアマデオの心は揺れていた。
公爵邸に続き、会館を襲撃してきたダークエルフの吸血鬼。
奪われた魔剣。
暗殺指令を受けたベラが赴く先は……。
 過去の因縁、めぐる陰謀、複雑怪奇な人間模様と各人の思惑が錯綜する今巻。
ベラに執着するミゼル。悩むアマデオに心を寄せるエビータ。公爵家の過去と秘密。そして謎の囚人フィゲロア
事件に巻き込まれた形のアマデオ自身も実は…!? いやいやいや、それもどこまで信じていいものか、奴が嘘を言ってないと判断できる材料はないしなあ。
あの2人の関係にも大きく関わってくることだし、それと奴に会いに来てたのがあの人ならともかく、もしあの人だったら事情がまた全然違ってくるよ!
いや、前者だとするなら本当の黒幕は……ってなことにもなりかねないのか。あな恐ろしや。
3冊目を迎えてますます冴えわたる闇夜のファンタジー。緊張感にあふれた物語にしびれまくりでございます。
ベラとアマデオ、アマデオとエビータ、ベラとミゼル、それぞれどうなっちゃうんだろうなあ。
ああ、最終巻が楽しみだ。


感想:1巻
2巻