鷹野祐希 「ぼくのご主人様!? 4」 (富士見ミステリー文庫)

2つの世界を行き来する(今回はしない)メイドさんシリーズの番外短編集。
 このシリーズが発表されたとき、イラストの雰囲気とタイトルから、いかにもな萌え萌えメイドさんコメディを期待した人は少なくなかったはず。わたくし自身もそうでありました。
ところが蓋を開けてみればさにあらず。萌えコメとしての魅力はいまひとつ不発なまま、わりとシリアスな展開であったり、2巻では和算ネタであったりと意外な方向での面白さで読ませるシリーズになっていたのが、ここにきて何と ただの”メイドさん萌えコメディ”と化してしまう 驚愕のパラダイムシフト! なんという大回転か…。
 学園祭でメイド喫茶をやることになった吉郎の活躍!?が楽しい「栄光はキミに輝く」。
春生が千尋(入れ替わり中)の謎と吉香のFカップの秘密を追求する「オトメの秘密」二篇は素晴らしき”萌えコメディ”。ハルにゃんは入浴シーン(挿絵つき)で読者サービスですよ。わほーい。
ラスト一篇はしっとりめのストーリーで締め。身分違いの恋ってのはなかなか前途多難でありますなあ。


感想:
1巻
2巻
3巻
「FW 猫の棲む島」

ぼくのご主人様!?〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

ぼくのご主人様!?〈4〉 (富士見ミステリー文庫)