中村九郎 「黒白キューピッド」 (スーパーダッシュ文庫)

ゲームに熱を上げる加藤少年。恋に恋したいお年頃の鈴木メイジ亜惰夢子。
天使に願いを叶えてもらえると噂のゲーム『七色キューピッド』をめぐる少年少女の物語。
「ロクメンダイス、」を読んだときに感じた「これはきっと次世代ニュータイプに違いない!」が果たしてただの思い込みであったのか。
「アリフレロ」の前にとりあえず未読のこちらに手を出してみた。あれ? おかしいな、どんな奇天烈なものを読まされるんだろうとドキドキワクワクしてるワタクシがいるよ? ということで読み始め。
…なんだ「ロクメンダイス、」に比べれば序盤はわかりやすいじゃないかーなんて思ってたら……甘かった。
微熱空間なる概念が出現し(作中の)現実とゲームの境界があやふやになるあたりからはもう何がなんだかわかりません!
展開そのものは追えるし、段階を踏まずに飛躍してしまう文章や表現の数々もその間を埋めてやることで理解は可能、作者の描きたいものもおぼろげにはイメージ出来るんだ。
それでもやっぱり”わからないものはわからない”と言うしかない不思議。その”わからなさ”加減が魅力……なのかなあ?
 あ、ヒロインのメイジはちょっとだけ可愛かったかもしれない。


感想:
「ロクメンダイス、」

黒白キューピッド (集英社スーパーダッシュ文庫)

黒白キューピッド (集英社スーパーダッシュ文庫)