みおちづる 「少女海賊ユーリ 未来へのつばさ」 （フォア文庫）

ノエルやレニー、ユーラスティア号の海賊たちは”まぼろしの島”を目指す。ユーリを救い、共にたたかうため…。「少女海賊」シリーズ10作目。
　読み手の心を躍らせるハラハラドキドキの冒険。傷つき苦しみながらも前を向いて歩んでいくキャラクタたち。愛と憎しみ、悲しい過去と未来への想いが交錯する骨太な物語。
一冊一冊は短いながらも実に読み応えのあったジュブナイル海洋ファンタジーもこれにて完結。
綺麗に終わってくれたことへの満足感もあり、ユーリの活躍もこれで見納めかと思うと少し寂しくもあり。
すべてが終わり、穏やかな日々を取り戻したノエルたち。そして、千年後へと受け継がれていく想い……。
美しい。

少女海賊ユーリ 未来へのつばさ (フォア文庫)