とみなが貴和 「EDGE 3 毒の夏」(X文庫ホワイトハート)

松並とともに青酸ガスの発生事件に居合わせた錬摩。
毒を撒く犯人を追い始めた錬摩だが、一方では宗一郎との関係に大きな変化が訪れ…。
 過度のストレスにさらされた者の心の内にたまり続けていく毒。その最後のはけ口としての犯罪。
言い知れぬ諦念と憤怒に翻弄され救いを求めてさまよう犯人の姿が痛々しくも胸をうつ。
錬摩や桜井、旧友たちに挟まれ右往左往する松並が今回微笑ましかった。
その真っ直ぐな人柄ゆえ宗一郎にも頼りにされるんだろうな。
ついに”藤崎”の存在を知った宗一郎が自分の中でどう折り合いをつけるのか。
錬摩の方は迷い続けているみたいだけど、はたして…。


シリーズ感想:「黄昏の爆弾魔」
「三月の誘拐者」

EDGE(3)?毒の夏? (講談社X文庫ホワイトハート)

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