桜庭一樹 「GOSICK VI 仮面舞踏会の夜」 (富士見ミステリー文庫)
オールド・マスカレード号に飛び乗った一弥とヴィクトリカが知り合ったのは「孤児」「公妃」「木こり」「死者」と名乗る4人の客。
それぞれの抱える秘密とは…。
豪華列車を舞台にしたミステリーということで「オリエント急行の殺人」を想起しながら読んでいたせいか、
工夫を凝らした作品構成が何となくクリスティっぽく感じられる不思議。実にいい雰囲気だなあ…。
ヴィクトリカの側に在ることを決意した一弥。
態度では強がってばかりいるけれど、何よりも一弥を信頼し、心を預けているヴィクトリカ。
たちあらわれた謎はやがて明らかにされ、世界情勢の大きなうねりを示唆しつつ物語は進んでいく。
キャラクタの魅力、展開の面白さ、ミステリとしての様式美、相変わらず神がかったクオリティのイラスト。
巻を重ねるごとにますます輝きをましてきたなあ。うっとり。
あと、グレヴィールの二又ドリルが最高でした。深遠なる闇!w
GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 桜庭一樹,武田日向
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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