みおちづる 「少女海賊ユーリ 黒いゆうれい船」 (フォア文庫)

200年前の海賊船に紛れ込んでしまったノエルとレニー。そこには過去の世界に落ちてきたばかりのユーリがいたのだが…。シリーズ5作目。
 疲れ傷つき、後悔に囚われ続けるユーリのいつになく弱々しい姿が印象深い。
そんな彼女が同じく抜け殻のようになっていたドランと刃を交え、互いの想いの丈をぶつけ合うことで共に立ち上がる気力を取り戻していく。
物語としては相変わらず素晴らしいの一言。
ノエルを守ろうとするレニーの心意気もいい感じ。
長い時を共に過ごし、ほんの一時の邂逅を果たしたドランを再び見送るユーリ。少ない言葉の中に万感の想いがこめられていたのだろうな…。

少女海賊ユーリ 黒いゆうれい船 (フォア文庫)

少女海賊ユーリ 黒いゆうれい船 (フォア文庫)


「少女海賊ユーリ」シリーズ感想