高殿円 「エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ」 (角川ビーンズ文庫)
騎士団の一員となったキース。結婚問題に揺れるアルフォンスとマウリシオ。
幼き頃よりアルフォンスに嫁ぐことを夢見ていたアンナマリア。
復讐と恋と政治の行く末は…。
「マグダミリア」シリーズ3作目。
あの動乱から2年……にも関わらず、あの2人全然進展してなかったのかよ。
キースの方はしっかり成長した姿を見せてくれてるのに、マウリシオは一体何をやってたんだコノヤロウ。
想い人を失った悲しみから復讐へと走る黒の騎士。
他国の王の求婚、政治と恋の板挟みに思い悩む王。
交錯する2つの話に関わり、泣いたり怒ったりしながら駆け回るアンナマリアが健気でよござんす。女の子の逞しさが印象的。
アルフォンスの愛されっぷりも微笑ましくて善き哉。良作シリーズでした。
さて、このシリーズとも密接にリンクしているらしい「遠征王」の方にもちょっと興味がわいてくるようなそうでもないような感じなのだけど、そもそも今からでも入手出来るのかしら?
シリーズ感想:
「王の星を戴冠せよ」、
「永遠はわが王のために」
- 作者: 高殿円,椋本夏夜
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2001/09
- メディア: 文庫
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