清水良英 「激突カンフーファイター」 (富士見ファンタジア文庫)

大阪・梅田を舞台に正義のヒーロー・カンフーファイターの大活躍を描いた一品。
先に読んだ「血まみれ学園」と同じく、こちらも「ライトノベル三大奇書」の候補作として上がっていたもの。
ひたすらギャグ、何はなくてもギャグ、とにかくギャグと変態のオンパレード。
ネタのセンスは「ボボボーボ・ボーボボ」にわりと近いものがあるような気がしたりしなかったりで、読み始めこそ所々で噴き出したりもしたものの、
あっという間に飽きてしまい、中盤以降は空虚にすべりまくるギャグにあくびをこらえながらの読書という羽目に…。
出てくるキャラが全員キチガイなうえ地の文ですらボケ倒し、ツッコミ役がどこにもいないことがギャグ作品としての最大の問題のような。
ビュティいてこそのボーボボなんだよなあ。
いやしかし、よくこんなジャンク小説に準入選なんか与えたもんだ*1。そこが最大のサプライズかも。