小林めぐみ 「きりきりなぼくの日常 星屑エンプレス2」 (富士見ミステリー文庫)

皇女としての公務に嫌気がさした?ナオシスタはなぜか連続殺人の捜査に乗り出すことに…。
銀河帝国の皇女に踏み潰されサイボーグになった(ついでに皇女の備品扱いになった)タカチの受難とナオ様のご活躍を描くシリーズ2さつめ。
 わりとSF、それとなくミステリ、心なしか陰謀劇な一品。
重めな展開をもさらっと流す飄々とした読み味が楽しい。コミカルなところと物語として読ませる部分とのバランス配分が相変わらず絶妙だなあ。
善悪の方向性をまったく問わないマッドサイエンティストっぷりと果てしなく存在意義の軽いキャラクタとのギャップが凄まじい六曜博士。
タカチがどこまで非道な改造をほどこされてしまってるのかちょっと心配ですよ。
それにしても、「誰が幼女体型じゃ」といちいちむくれるナオ様の愛らしいこと。まあ肉体年齢は10歳なんだからしょうがなかんべ。
もう3〜4年もたてば、きっと今はケイマリリ命!のタカチも気にしてくれるようになるんでしょうが。
オレーム効果*1とかないのかしらね。


シリーズ感想:
「ぼくがペットになった理由」

*1:by「桜乃きらほの魔法医カルテ」