支倉凍砂 「狼と香辛料 III」 (電撃文庫)
行商人ロレンスと狼の化身ホロの愛の道中を描くエコノミカルファンタジー3さつめ。
ホロに惚れてしまった若い商人が登場。ロレンスとホロに破局の危機が!?
恋の鞘当てや痴話喧嘩すらも支倉凍砂の手にかかれば商売話へ展開させるための導線に早変わり。
市場で高騰する石を巡っての商人たちの熱気のこもった駆け引き。
今はもうPCとインターネットを使ったデイトレードの時代だけど、大昔の取引相場とかこんな感じだったんだろうなあ。
じりじりと追い詰められていくロレンスの心理描写に手に汗握る。いやあ、怖い、怖い。
これまで旅を供にし、浅からぬ情と縁が出来たとはいえ、ロレンスとホロの間にはまだまだ隙があって、そこを突かれたというか、
でも今回みたいなことがあるんならお前らいい加減くっついちまえ大人なんだから! と思ったり思わなかったり。
情けないながらもホロと共にいたいがために駆けずり回るロレンスの姿…。愛だねえ。愛。
シリーズ感想:
1巻、
2巻
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2006/10/10
- メディア: ペーパーバック
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