瀬尾つかさ 「クジラのソラ 01」 (富士見ファンタジア文庫)
宇宙へと旅立った兄の姿を追う少女。家族を仲間を失い《ゲーム》から離れた天才メカニック。
3人の少女と1人の少年のチーム「ジュライ」は《ゲーム》へと挑む…。勝つために!
SF色の強い艦隊戦ゲームもの。
勝利への渇望、仲間への信頼、天才プレイヤーへの羨望、非力な自分への焦り、etc..
《ゲーム》にすべてをかける少年少女の想いとそれぞれの葛藤を描いた青春スペースファンタジーな一品。
物語全体が微妙に重苦しいトーンに覆われているのと、ヒロイン3人もいながらラブコメ要素皆無なこともあってか、
テンションがいまひとつ上がらないまま読み終わってしまった。
もうちょっと軽い部分がある方が好みかなあ…。
鬱屈したキャラクタが多い中、ひとり単純明快で真っ直ぐな(それでいて鋭くて正しい)千香の存在が一服の清涼剤になっていていい感じ。
SF系メカもの、例えば「トップをねらえ」あたりが好きな人なら合うんじゃないかな。
- 作者: 瀬尾つかさ,菊池政治
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/09/20
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (104件) を見る