東川篤哉 「殺意は必ず三度ある」 (ジョイ・ノベルス)

鯉ヶ窪学園・探偵部の三馬鹿が活躍したりしなかったりするシリーズ2作目は野球部を舞台にした殺人劇。
すっとぼけた主要キャラクタたちが繰り広げるバカバカしいノリとミステリとしての妙味を兼ね備えた、へらへら読めてトリックにうきゅーんという、いつもの東川クオリティ。
前作「学ばない探偵たちの学園」と比べると、本格ミステリとしての出来は今作>前作で、コメディ分は今作<前作といったところ。
多摩川部長の道化っぷりにはところどころ笑わせてもらったんだけど、前作の「光画部かSOS団か探偵部か」*1ってほどのドタバタな面白さには至らなかったかなー。
あと、前作で探偵役を務めた探偵部顧問の石崎先生が今回まったくスルーされて名前すら出てこないのにちょっと驚き。
短編の方で活躍してる霧ヶ峰涼も長編には出てこない*2のね。


感想:
「学ばない探偵たちの学園」

*1:鳥坂先輩涼宮ハルヒ多摩川流司 説

*2:「見えない部員」というネタでも予定してるのか?