新城カズマ 「ライトノベル「超」入門」 (ソフトバンク新書)

ライトノベルの成り立ち、手法、アニメ・マンガの影響、「キャラ」という概念、萌え、等々の事柄がわかりやすく解説してあって、
ライトノベル概論」のテキストとしてはまあまあの出来。
なんだけど、オタク知識が皆無な人がこれで”ライトノベルなるもの”をきちんと理解できるのかに関しては疑問符がつくかも。
本気でライトノベルを知らない層に向けて書くのなら、もうちょっとその手の話題は控えて一般人にもわかるネタにするべきなんじゃないの。
キャラや属性なんてものを羅列したって非オタク層の理解を助けるとはとても思えないんだがなあ…。
ともあれ、ライトノベルをネタに新書を出せるのか、という部分で時代性を感じるような気がしたりしなかったりですよ。
あと、古典芸能や歴史的な物語作品も解体してみればライトノベルの手法とあまり変わりはないという視点は面白かった。