綾辻行人 「びっくり館の殺人」 (講談社ミステリーランド)

いやあ、「暗黒館の殺人」刊行からわずか1年半で館シリーズの新作が読めるだなんてホント夢にも思いませなんだ。
ミステリとしては一発ネタながらもきっちり”びっくり”させられちゃったし、いかにも綾辻作品らしいほの暗さもあって満足度はそれなり。
ただ、これまでの作品と比べて明らかに”異形の館”としての存在感が物足りないような…。
でも、ここから館シリーズにはいったという90年代生まれのミステリ読みがいずれ現れるのかもと想像すると何年後かが楽しみになってきますね。
それにしても、やたらリアルで恐怖感を煽ってくれる挿絵は気色悪かったなあ。子供の頃にこんなの見たらトラウマになりそう。


感想:「暗黒館の殺人」