「ノクターナルプレイグラウンド」 J・さいろー (司書房)

少年少女たちの恋と性を連作短編形式で描いた青春官能小説。
先日読んだ「お姉さんはサンタクロース!」に続き、こちらも「現代ジュブナイルポルノ88冊? 」でベスト5な一品。
リッパーさん的にはオリジナルのJポルノはライトノベルの文脈・形式で書かれたものであるというカテゴライズがなされているのだけど、当のラノベの枠内にもラノベらしさが皆無な作家がいるように、J・さいろーもどっちかというと純文学なそれとの境界線にいる作家なんじゃなかろうか。
表題作「ノクターナルプレイグラウンド」や「スノーバウンド」の中で描かれる少女たちの”揺らぎ”であったり、「ラビット・オン・ザ・ムーン」の”ボクたちの失敗”であったりとか…。そのへんビビッと来る人に高い評価を受けるのも納得。


感想リンク:
元さん
秋山真琴さん


前作感想:
「SWEET SWEET SISTER」


ノクターナルプレイグラウンド (TSUKASA MOOK 67)

ノクターナルプレイグラウンド (TSUKASA MOOK 67)