「九月は謎×謎 修学旅行で暗号解読 霧舎学園ミステリ白書」 霧舎巧 (講談社ノベルス)

修学旅行で京都に行った琴葉と棚彦は、屋敷に隠された宝探しと京都の街を舞台にした暗号解読に挑むことに。
さらに霧舎学園でも頭木が同種の暗号文を見つけ出していて…。

京都と学園、さらに宝探し組(棚彦)と暗号組(琴葉)の計3ルートに分かれての、謎解きミステリー。
途中で殺人事件が発生するのに話に緊迫感のかけらもわいてこないのが苦笑ものなんだけど、
新本格ネタと謎好きスピリットを詰め込んだミステリ部分はそこそこ楽しく読める出来。
前作の「八月」編同様、そこかしこに仕掛けられた小ネタの数々に霧舎たんのサービス精神が見てとれて、思わず感心しちゃうなあ。
気合い入れて読んでないこともあるんだけど、アレには結局気付かずじまいでした。
あと、舞妓さん姿になった琴葉嬢がかあいくてよござんすー。
でも、メイドコスプレを投入するなら年増(琴葉ママ)じゃなくて頭木君にしようよ、とも思ったりしてw