「江南王都に季節は巡り 風月綺」 皇城一夢 (富士見ミステリー文庫)

仕事で南京へと向かった風箔と探刻。侠客党と紅花党の主導権争いの行方は…。
武侠小説ライトノベルミステリーの第2弾。

うーん…。近代中国史について素人以下の知識しかなく、
史実と物語のクロスオーバー的な面白さや背景設定が理解できていないのが、
作品にのめりこめない大きな原因になってるのかも。
あるいは武侠小説好きな人ならもうちょっとは楽しめるのかなあ。
登場キャラが多すぎて、話があちこちにぶれてしまってるのが難。
侠客党vs紅花党の線と風箔の探偵稼業の両方やろうと欲張るよりも、どっちかに絞って話を進めて欲しいなあ。
このままだとどっちつかずに感じてしまって、勿体無い。
それと、中国の武術流派を出しまくるぜ!という作者の意気込みは買うけれど、もうちょっと個々の武術を大事に描こうよ。
名前だけ出しといてバトル内容は適当って何じゃそりゃ。太極拳の達人だという銭龍に期待してたのにーのにー。
小説で功夫バトルを描くにはまだまだ作者の力量が足りないのか? 頑張れ。
敵方のオーロラちゃんはいたくお気にいりました。カマ・キャラ最高(えー。
もっと風箔たんを苛めてあげてっ。

前巻感想→http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20050217#p1