「SHADE Lost in N.Y.」 南房秀久 (富士見ミステリー文庫)

各国の諜報機関やギャングからの依頼を受け、特殊工作、暗殺、交渉を行うのが「SHADE」こと銀ファミリーである。
誘拐事件での仲介を依頼され十八(トオヤ)と一九(ピンク)はアメリカに飛ぶが…。

南房さん新シリーズ。あらすじで”ファミリー・ハードボイルド”と謳っていて、それには納得。
ニューヨークを舞台にエージェントと犯罪者組織とCIA・FBI・市警が入り乱れての犯罪陰謀劇が展開ーというお話で、
主人公の凄腕エージェントが高校生の姉弟というところを除けば、ストーリーはハリウッド映画風。
結構面白かった。
見せ場にもっていくときの”ため”が若干足りなかったりもするんだけど、
ハードな描写やカッコイイ台詞や場面が随所にあってなかなか読ませるし、テンポの良い展開とあいまって、印象はかなり良好。
トオヤ君はハードボイルド、ピンクは萌えとLOVE、主役2人の役割分担もうまいこといってる。
銀ファミリーの設定は魅力的。今回出番少なめだった妹たちの活躍とか今後に期待できそう。
あとがき代わりの零無たんとカトラス君のニューヨーク紹介がおーもーしーれーw
 良シリーズの予感。