「ファンタジア バトルロイヤル 2005 SPRING」 (富士見書房)
連載長編の「海沿いのサマータイム」を除く富士ミス系の各作品+「乱破GOGOGO!」+マンガを読みました。
- 野梨原花南「マルタ・サギーは探偵ですか? ドクトル・バーチに愛の手を」。バーチのマルタへの愛情が良い感じ。ドタバタも面白い。
- 新井輝「ROOM NO.1301 僕と綾さんと雪辱の痴漢プレイ」。サブタイトルまんまなお話。おまいら(綾&健一)エロすぎだ。エロ魔人のスイッチがはいってしまう健一くんが見物。
- 桜庭一樹「GOSICK」。アブリルの遭遇した怪奇と、ヴィクトリカと一弥ののんびり夏休みを描いたお話。おお、ついこの前読んだばかりの「雷鳴の中でも」(J.D.カー)で書かれていたものが小ネタとして扱われてるー。和装な一弥くんがかわいい。この挿絵群を見るためだけでも雑誌買う価値ありざんすよ! というか「GOSICK」のイラスト集出しましょうよー。文庫に収録されないイラストがもったいなさすぎる。
- 八街歩「乱破GOGOGO! 忍者帝國の滅亡」。これはヒドイ。読者キャラの扱い方が酷過ぎる。
- 水城正太郎「ハーフダラーを探して 偽りのスティング」。う、しまった。2巻(買ったけど未読)で登場するっぽいキャラが出てた。
- 吉田茄矢「BAD×BUDDY 12月の銃と少女」。ホンダの元に「貴様の娘を預かった」という手紙が…、誘拐事件!?なお話。今年の富士ミス新人の中でリッパーさんイチオシの人。コメディタッチで面白かったざんす。ヴィスコがかわいい。
- 木ノ歌詠「16番目の翼」。あー、背中にある不可視の翼(主人公だけに視える)が大きくなればなるほどその人は死に近づていく、という設定イメージは凄く良いんだけどなあ。「フォルマント・ブルー」と同じで、アイディアの良さを小説の面白さにしきれてない感。そしてご都合主義あれ、これって新作シリーズじゃなくて読み切りなの?