「終わりのクロニクル 1(下)」 川上稔 (電撃文庫)

1st-Gを相手にした全竜交渉がいよいよ始まろうとしていた。
佐山は、新庄はそれらにおいてどういう役割を果たすのか…。

上巻を読んだのが半年くらい前で、細かいエピソードは当然のことキャラクタさえも忘れかけ。
表紙見てこれ誰?と思ったくらい。

ややこしい設定はほとんど上巻で説明を終えていたためか、これといって理解し難いところもなく、
1st-Gの過去にまつわる人たちの関係を描いたり、佐山の逡巡と決断と各種セクハラ攻撃を描いているのをすんなり読めました。
キャラクタは好みでも嫌いでもない。
上巻で反応してしまった切くんに関しては、なんだその展開は…ということで態度保留。
信じていいのか何か裏があるのかないのかさっぱりわからん。
もしかして、あれか! 新庄君は中国四千年の秘境・呪泉境で娘溺泉に落ちてしまって水をかぶると女の子になってしまうという(以下戯言略)
 シリアスな展開の中でさしはさまれる笑いやエロはまあまあ面白いのだけど、エピソードの紡ぎ方はあまりピンと来ないなあ。
楽しかったような気もするし、そんなには吸引力を感じなかったような気もするし、なんとも微妙。
続き読めば面白くなってくるのかも…とは思うのだけど、好みに合うかどうかわからないまま試し読むには分量が多すぎるのが難点。うーん、どうしたものか。

上巻感想→http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20040613#p2