「ロマンチックな恋したい アイドルは名探偵6」 井上ほのか (講談社X文庫ティーンズハート)

ウルフェンシュタインの遺産を受け継ぐ証である絵画を探しに日本にやって来たエンツォ。
知り合いになった真名子と克樹も京都へと同行することに。
そして、ある絵画収集家の遺したコレクションの中に、ウルフェンシュタインの肖像画が!

「アイドルは名探偵」シリーズもこの6巻でとりあえずラスト。
最初の頃の作品と比べると作風が変わってきているのか、アイドルものとしての設定はあまり使われてなくて、
遺産や死の謎をめぐる展開の方に話の比重がかかっている。
孤児の城、呪い、消えた絵画、遺産争い、そして密室殺人…といったミステリorサスペンスな設定が盛り沢山。
そのへんは作者の別シリーズの「セディ・エロル」の方向性に引っ張られてるのかも。
いや、そっちのシリーズはまだ読んでないんですが。(来年読む予定)
 密室殺人に関して物理トリック解説のための図があるのに感心いたしました。本格っぽーい。