「吉永さん家のガーゴイル 2」 田口仙年堂 (ファミ通文庫)

最強の門番・ガーゴイルに世間を騒がす大怪盗・百色が挑戦してきた。ガー君vs百色の戦いは吉永さん家を巻き込んでの騒動へと発展。
一方それとは別に、とある盗みで百色は1人の少女と出会う…。

今回の実質主役は怪盗・百色。
そんなに百色自身の内面描写がされてるわけでもないのに、彼が何を思い何故そう動こうとしてるのかってのがストレートに読み手に伝わってくるのは、構成力の賜物かなあ。
ガー君は説教役っぽい役回りを与えられてて、いい味だしてます。
前半はドタバタ騒ぎで笑えて、中盤以降は泣ける話に展開。
うあー、わたくしこういう話にとことん弱いのですよお。
百色が皆に背中を押されるあたりから涙腺がゆるみはじめ、公園での会話は読みながらマジ泣き。いやあ、良い作品でした。
大好きなシリーズになりそうな予感。