「Dクラッカーズ 2 敵手 -pursuer-」 あざの耕平 (富士見ミステリー文庫)

梓と千絵はカプセルの情報を求め、皆見茜と会う。が、茜はセルネットの幹部・カイムの部下であった。
罠と知らず、与えられた情報を元に捜査を続ける二人。その果てに、カイム、甲斐、ウィザード、悪魔持ちの三者が交錯する。

セルネットに加え対抗組織のDD(こちらも傍迷惑なジャンキー集団)が描かれ、敵サイドの主要キャラクタも登場。
主人公サイドの面々も複雑な繋がりになっているので、誰と誰がどう繋がって敵対してるのは誰?ってなあたりに注目。複数の勢力がごっちゃになって争うという展開は燃えますね。
ミステリ好きとしては、千絵や茜の「こういう状況だから相手がこう考えるだろう、だから自分はこう動く」という知略戦の様相もワクワクしながら読んでますよ。
千絵さんの合理的な思考はとても好ましい。
アクション描写や悪魔持ちの設定はまだそんなに惹かれるものはないんだけど、
カプセルをばりぼり齧って血を吐きながら戦う”ウィザード”の姿は素晴らしい。

1巻読んでから十ヶ月もたってしまい、キャラとかお話の細かいところ忘れかけてて焦りました。つ、次はあんまり間を空けずに読みます。