「先輩とぼく 3」 沖田雅 (電撃文庫)

「足りないな」という先輩の一言で、幸薄い無表情系の女の子がOMRの新たな一員に。
そんな彼女にOMR唯一の良識・真太郎君がなんと一目惚れ。
かくして、つばさ先輩による騒動がまたまた巻き起こってしまうのでありました。

数々の羞恥プレイに健気に耐えるはじめ君(美少女、元々は男の子)、今回は魔法少女のコスプレをさせられてますよ。ぶはは。
魔法アイテムがなんかえらいことになってて、パステルカラーに塗られたというソレを振り回して
「あなたのハートをこじ開けてあげる♪」…って、想像するだにアホすぎ。
ただ、魔法少女ものらしい話を全然用意できてないのはちと残念だったかなと。
それから、はじめ君や嵐ちゃんたちが横で騒いでる部分は楽しくて良いんだけど、
ラブストーリーとしては弱い。
桜さん視点の描写はそこそこ良かっただけに、もうちょっとこう桜さんから見た真太郎の良い所を積み重ねて欲しかったざんす。
まあでも、今回も脳天気なドタバタを楽しんで読めたし、良しとしますかな。
はじめ君…されちゃったしね。きゃあ〜。

それともう1つ。大林君(のりちゃん)にもっと出番をー。つばさ先輩以外の男子キャラで、川村君(たっきー)ばかりが目立ちまくってる現状はいかがなものかと思います。
や、たっきーのダメっぷりは笑えるんだけどさー。「天国に涙はいらない」のアブデルと肩を並べるくらいの役どころになりつつあります。