「ホーンテッド!」 平坂読 (MF文庫J)

幼なじみに「好きです」と告白されたのに、その直後、彼女は交通事故に!
 血まみれの死体にとりすがり泣き叫ぶ主人公の目の前に現れたのは……ゴーストになった彼女!?
 MF文庫Jライトノベル新人賞(第0回)優秀賞作品。

まーた、やたら饒舌な一人称語り口ですかー、と読み始めからテンション下がり気味。
今年デビューの新人さんでいうと「さよならトロイメライ」の語り口がこれと近いんだけど、
トロメラのトーマ君と比べるとおバカ度やかわいげが足りなくて、今作の主人公にはあまり感情移入できませなんだ。ネタもうざったい。

主人公と幽霊彼女とネガティブ後輩の三角関係になるあたりから、面白くなってきたー…と思ったのも束の間、
後半は命を賭けた勝負云々という流れになってしまい、再びテンション下降。ショボーン
むううう、後半のああいう展開を評価する人もどこかにいるんだろうけど、
わたしとしてはもっと特殊な三角関係(ひとりは幽霊)をいかしたドタバタラブコメして欲しかったなあ。
なし崩しに三角関係に陥ってしまう展開が面白かっただけに、勿体無いざんす。
それと、ヒロインの幽霊彼女は明らかにエピソード不足じゃあないですかね。
読者の目にはサブヒロインのひかりちゃんの方がはるかに存在感大きいし、感情移入できると思うんですがのー。