「さよなら、ぺとぺとさん」 木村航 (ファミ通文庫)
「ぺとぺとさん」シリーズ2作目にして一応の完結編。
少女の形をとった妖怪たちが過ごす一夏を描いたハートフル?コメディ。
ストーリー | 5 |
サスペンス | 4 |
ラストの意外性 | 3 |
文体 | 4 |
キャラクター | 7 |
舞台 | 6 |
小道具 | 6 |
イラスト | 8 |
ふにゃふにゃっとしたとらえどころの無いストーリー展開といい、なんとも評価に困る作品。
いもてん(妹天国、妹専門テーマパーク)には一瞬目をむくものの、折角のアホ祭りも適当に流されちゃってて物足りない。
そのネタで1冊書くくらい掘り下げてくれれば良かったのに。勿体無い。
ラストのまとめ方は悪くないんだけど、これもやっぱりそこに至るまでのエピソードの積み重ねが足りないので感動するまでには至らず。
まあ、妙ちくりんな擬音描写やこぬりちゃんを筆頭とした妖怪少女のほんわかぶりは読んでてとても楽しいので、
雰囲気が好みに合えば面白く読めるのではないかと。
採点形式はMustapha氏のレビュー(id:Mustapha:20040620)にならう。