「黒と白のデュエット Op.2」 岡村流生 (富士見ミステリー文庫)

オカルトかぶれなクールビューティ系のヒロインと、彼女を一途に慕う(そして、いまいち報われない)ショタ系美少年が活躍するシリーズ第2弾。
第3回富士見ヤングミステリー大賞<佳作>受賞作の続編。

失踪した少女を捜していたら、怪しい儀式を行おうとしている集団に遭遇し、その中で殺人事件が!…というお話で、
ミステリ部分はそれっぽい謎には仕上がってます。使用された毒の効力をきっかけに真相を導き出すロジックはなかなか良い。

鬼道という魔術的な力に関する話はあまり進展せずじまい。
ただ、水冬・秋葉に続いて、千春と小夏というキャラが登場して四季が揃ったので、そのうち4人で力を合わせてマジカルステージ(違)とかやりそうですね。

2作目ということで慣れてしまったのか、黒御門水冬もそんなに悪くないと思えるようになってきちゃいました。貧乏話をもっと書いてくれいw。それと、主人公の秋葉くんはいろんな意味で恥ずかしすぎ。

今回は前作よりはすんなり楽しんで読めたなり。全体にオカルト色が濃かったのが興味をひいた感じ。