「人形はひとりぼっち」 中島望 (富士見ミステリー文庫)

クローン人間が法的に禁止されている近未来。
”人形”と呼ばれるクローンと、彼らを仕留めることを職業とする狩人、その渦中に巻き込まれた女の子のお話。

うへえ、中島せんせ、容赦なしですか。ライトノベルにしてはこれは救いがなさすぎやしないかね。
中盤にあるエグイ部分や第1期の人形が殺される理由などに関してはぎりぎりセーフだと思うのだけど、
クローンに対してのあまりの救いの無さに読んでてちょっとへこんでしまう。うー、後味悪い。
クローンを狩る側には同意できないし、狩られる側にもいまいち感情移入しずらくて、
最後まで読んでも結局どうしたらよかったんだろう?という疑問符が残るだけで、スッキリしないんだよなあ。
無理矢理ハッピーエンドにしろとは言わないけど、もう少しどうにか出来ないもんか。

ヒロインその1(唯たん)には意外に感情移入できてよかったかもしれない。