「刻の静寂 道士リジィオ4」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)

ファンタジーの連作短編集4作目。

「月の痕」の第2編がとても印象的。
ただ1人残された少女のために死者たちが力を合わせて刹那のまやかしを作るという話。
もし、CRPGの『ドラゴンクエスト』あたりでこういうシナリオがあったら、泣いてしまいそうな気がする。
「虹色の封印」もかなり良い。「刻の静寂」のシザリオンはかわいいなあ。
うん、このシリーズはやはり良いよ。

この「道士リジィオ」は第1作以降ほぼ3年おきに刊行されてきたシリーズで、4が出たのが2000年12月である。
もし続編が出るならそろそろ出てもいい頃なんだけど、どうなのかなあ。
ドラゴンマガジン本誌で発表された単行本未収録短編とかないのかしらん。