「10センチの空」 浅暮三文 (徳間書店)

2度ほど泣きそうになった。電車や駅で読んでいなければ我慢せずに涙をこぼしてしまったかもしれない。

『ダブ(エ)ストン街道』といい『似非エルサレム記』といい、浅暮さんの書くファンタジーはとてもわたしの心に響く。
たった10センチだけ空が飛べる青年。なぜ10センチなのか? 空を飛ぶための、奇跡をおこすための呪文そのものに、
なぜだか心が揺り動かされてしまって…。大人になっても…かあ。