「文章魔界道」 鯨統一郎 (祥伝社文庫)

あの呪わしき『CANDY』と同じ祥伝社400円文庫な鯨統一郎本であり、
ご期待にもれずナンセンスさ大爆発な作品で、これをミステリー作品だなんて書くんじゃありません!詐欺だ!
…などと声を大にして糾弾したい気もしつつも、この『文章魔界道』は”許せる”類のくだらなさで、面白いと言えなくもなかったような。

同音異義語の羅列で作る文章、作家をネタにした回分、など言葉遊びのつるべ打ちはわりに手間がかかっていそうでちょっと感心したし、
メタフィクションな趣向のギャグも笑っちゃいましたしのう。「二行ほど休もうか」って…(笑)
そんなわけで『CANDY』よりはずっとよかったです。これならまる缶(id:musashi)さんに投げつける必要もありませなんだ(笑)