「マリア様がみてる」 今野緒雪 (集英社コバルト文庫)

ごきげんよう(挨拶)

あまり絵がかわいくないなあというのが正直なところで、本屋で見かけるマリみての近刊の絵で
この内容だったらこの1冊で大ハマリしたかもしれないという予感がしつつも、実際にはそれほどの感染力は感じられずに、
「リッパー師匠は絶対ハマルと思います」なんて言ってくださった皆様には「続きが楽しみですわ」と微笑んでお返しいたしとうございます。
この1冊こっきりではそうたいして中毒性は感じられないですなあ。
まあ、祥子さまのかわいさと祐巳さんの健気さと蔦子さんの煽り方と志摩子さんのほんわかと白薔薇さまのああそんなことまでっなところに
笑ったり恥ずかしがったり萌えてみたりといろいろ忙しくて、百合要素を期待しすぎると物足りないかもしれないし、
学園ものラブコメで”ガール・ミーツ・ガール”なだけですよねと冷静に分析してみたりと、
面白かったかと問われればもちろん答えはsay yes。

ただ、もーちょっと変であった方がいいかなあというか、
女装した男の子(高校生までは女の子として過ごさなければならない家のしきたりで)がリリアン女学園に入学していて、
周囲にばれないように目立たないように地味に暮らしていたのに薔薇さまに姉妹(スール)になるのを迫られて大変、
とかそういうのが読みたいと思っていて、進井さん書いて☆ってな気分なのであります。
もしかしたら久しぶりに二次創作魂が刺激されているかも。

もたもたしてるうちに桃薔薇さま(あずまお姉さま)に2冊目を読まれてしまいました。
次に会う頃には2人ともすっかりマリみてな人になっていたらどうしましょう。そういえば来年アニメ化するんじゃなかったっけ?