「聖霊狩り 死の影の谷」 瀬川貴次 (集英社コバルト文庫)

前作「贖罪の山羊」でいったん完結した聖霊狩りシリーズの後日譚を含む短編集。

読んだら間違いなくはまってしまいそうな予感を胸に秘めつつ、マリみて祭りになんかなびいてやるもんか
と意地を張って避け続けているわたくしですが、コバルト文庫そのものには別段何やら拒否感があるわけではなく、
こうして瀬川貴次氏の著作が出ればわーいと喜んで読んでいたりする次第。

克也の過去が明らかになるお話がなかなかよろしい。誠ちゃんが魂鎮めの歌を歌っていたらもっとよかったんだが。
あー、ヤミブンのお話がもっと読みたいですのう。美佳子ちゃんとか和宏が出てくるやつを希望ですよ。
でも次は暗夜鬼譚なのかな? そっちも読みたい気はするけど今さらスーパーファンタジー文庫なんて買えるのかしらん。

ところで、角川ホラー文庫瀬川ことび名義で出ている「お葬式」「厄落とし」「夏合宿」の3冊はとてもオススメです。
ユーモアホラーという珍奇ものが読んでみたい人はぜひ土蔵。笑えますよう。