「仔羊の巣」 坂木司 (東京創元社)

前作「青空の卵」よりも坂木や鳥井が成長してるのかというと、どうも亀の歩みのごときで 相変わらずべたべたしてるのが若干うっとおしい気もするというか。 ただ、謎を解決するときに皆を集める場所が、鳥井の部屋から栄三郎じいさんのうちになったというのが、 雛鳥が卵の殻を破って巣へと出てきたというシリーズ展開のイメージとうまくリンクしているようには思う。 ミステリネタは薄味。